いよいよ今夜(日本時間28日深夜)、世界最高賞金(総賞金600万米ドル)を懸けてナドアルシバ競馬場で行われるドバイワールドC(ダート2000メートル)に日本のカジノドライヴ(美・藤沢和、牡4)が出走する。またドバイデューティフリー(GI、芝1777メートル)に出走する昨年の年度代表馬ウオッカ(栗・角居、牝5)、ドバイゴールデンシャヒーン(GI、ダート1200メートル)のバンブーエール(栗・安達、牡6)も最後の調整を順調に終え、決戦のムードが高まってきた。
最後のダートGIで、世界の頂点に立つ。カジノドライヴの藤沢和調教師がドバイワールドCを最後に、ダートから芝レースへの転向を示唆した。
前日に現地入りした藤沢和調教師は「オーナーからも芝を使ってはどうか、といわれているし、ドバイもそうだけどダートの(目標とする)レースが少なくなっているからね。これが最後のダートGIになるかもしれない。今後は芝レースを使うことにもなるだろう」と話した。
ドバイは今回の開催でナドアルシバ競馬場を閉鎖。来年からはすぐ隣に建設中のメイダン競馬場に場所を移すが、ダートではなくオールウェザーコースになる予定。カジノドライヴが2度遠征しダート競馬が主流の米国にしてもオールウェザーに移行している競馬場が多く、ブリーダーズCが開催されるサンタアニタ競馬場ではカジノドライヴが大敗していることから、芝のレースを使うことになりそうだ。
「年明けに2回使っているから、速い追い切りの本数は少なくて大丈夫。フェブラリーSではすばらしい競馬をしてくれたし、今回も楽しみにしています」と藤沢和調教師は、ラストのダートGIで世界一になることを楽しみにしている。
By サンスポ